便利な世の中になって、本を読んでくれる時代になった。
docomoユーザー、ギガホプランの私は今年から様々な恩恵を頂いている。
その一つに、オーディオブックの提案があった。
読みたいと気になっていたけど読む時間を取れるかが懸念された本。
選んだのはアドラー心理学の『嫌われる勇気』。
車での移動中、片付けをしながらというように何かをしながら聴ける。何度も何度も聴く事が出来る。
耳からだけの情報なので最初は頭の中に残りにくいと感じたけれど、オーディオブックの利点、何度も何度も簡単に聴ける。何度も聴くうちにどんどん心に残ってくる。
心理学に出会ったのは、心理カウンセラーで在りプロのコピーライターの一人の女性と出会ったから。
この方のおかげで心理学というものを知り、日本メンタルヘルス協会へ通った。
そして今、アドラー心理学と出会った。
今思うと、最初は形から入ろうと頭で理解していたように思う。
日本メンタルヘルス協会で基礎と肉付けをしてもらった事で、最初に教えてくれた方の話が更に理解出来るようになった。日々の日常生活の中で少しずつ生かせるようになってきたものの、場合によっては過去の自分に引き戻されようとなったり。
もちろん心理学を学んだからと言って聖人君子になるわけではない。自分の人生を生き易くする為に学ぶ。何十年も積み重ねてきた思いグセは、そう簡単には放れてくれない。
そんな時に出会ったアドラー心理学は、今までの学びの中で気付いた私の思いを言語化してくれていると感じる。もちろん、新たな気づきも与えてくれる。心理学を学びながらも一体感を手放せなかった私が、離別感を持って他者を見る事ができ始めていると感じる。
そして、勇気を持って一歩を踏み出している自分が居る。
ハンマーで殴られたような衝撃を持って私の中に飛び込んできた一節が、『自分が自分の為に自分の人生を生きていないのならば、いったい誰が自分の為に生きてくれるのだろうか?』
私達は、兄弟姉妹や友人又は他の誰かを意識しながら生きている。他の人にどう見られているか、他の人と比べて自分はどうか。上手くいかなければ他の人のせい、起きた出来事のせい、というように。それは、他の人の人生を生きている事にならないかと私達に問うている。
母子一体感とは?
私たちは、家族や、身近な人に対しては特に、
さまざまな”期待”を持ってしまいます。
「このくらいのことはわかってくれるはずだ」とか、
「私の意見に反対しないはずだ」とか、
「以前お願いしたことを覚えていてくれるはずだ」というように。
しかし、実際のところ、
相手がその期待に応えてくれないことって、
日常茶飯事のごとく、よくあるものですよね。
そんなとき、
不機嫌になって黙り込んだり、
腹を立てて、相手のことを責めたり、
相手のことを変えようとして説教をしたり
するとしたら、
それすなわち、相手を思い通りに操作する目的があるために
強い甘えであると心理学では捉えます。
この甘え(=依存)のことを
「母子一体感」と言います。
離別感とは、
「相手には相手の事情がある。
相手は私の思いどおりになる存在ではない」
「人は人。自分は自分。相手には相手の生き方や価値観があるし
自分には自分の生き方や価値観がある」
という「大人の心理」です。